やっと!踏み切りましたね。
国は今、「i-Construction(アイーコンストラクション)」と言う「ICT(information and Communication Technology)の全面活用を現場に導入する事により生産性向上を図りもっと魅力のある建設現場を目指す取組を進めています。(※「ICT」は情報処理や通信に関する技術、産業、設備、サービス等)その「i-Construction」の取組のひとつ「電子黒板」は工事現場の施工管理として現場が正しく施工出来ているのかを発注者に報告する写真において、以前は黒板にチョークで記入し場合によっては人が黒板を持って撮影していたものをソフトウェアによって実際には黒板を使用せずに写真上に黒板を写し込む技術。黒板の内容は前もってパソコンやスマホで情報を入力出来るので撮影のために現場作業を止めることや撮影箇所の見落としも少なくなります。そしてデータ化された情報が写真管理そして工事報告へと一連の作業が効率化されるとともに現場で黒板を持つ作業員は不要になり危険な現場での安全性も向上する。現場の生産性向上にはとても重要です。
さて、この技術は私が知る限りでも既に2012年出版の書籍で紹介されていた技術、5年も前になる。何故?導入が遅くなったのか?
導入にあたって問題になった事はデジタル化による改ざんを懸念する事であろう。しかし黒板の文字を改ざんしたところで現場写真そのものを改ざんしなければ本当は隠しきれるものではないはずです。以前から黒板の文字に誤字、脱字、読み難い文字はあったし、デメリットをあれこれ考えるよりメリットに注目すべきだと思います。
ここに土木業界が変革が進まない理由の一つがあるのだと思います。
今後はブレーキを掛けるのではなくアクセルを開けこのよう技術が市町村の自治体発注の工事まで広がるようにスピードアップをして欲しいと思います。
土木業界が誰もが働きたくなる業界へと変革するのは今!!をおいてないのです。
働き方を変え、働き易い環境づくりこそが事業継続のスタートなのです。
(日経コンストラクション2017.2.1記事を読んで)#土木正福 #iConstruction #土木環境改善